Haoちゃんのひとり言

2015/12/16

社会の課題を見つける目を持とう

12月の初旬に母校の同志社大学で講義の機会を頂きました。
依頼されたお題は、「自分の人生を振り返って、大学時代に何を学んでおくべきか?」でした。
その中で、何度も繰り返し伝えたことは、「社会の課題を解決する=価値の提供が重要。解決する課題が大きければ大きいほど、感謝され収益がもたらされる」という内容です。
ITを使った方法がベストならITで解決するべきで、そうでなければ、敢えてITなんて使う必要はない、と私は考えています。

講義の中で、大学時代に学ぶべきことというか、学ぶ目線として持っていてほしいことに、課題を見つけて解決法を想像することがあるとお話しました。その中で、社会の課題の見つけ方の参考として、分かりやすくまとめられている本を一冊紹介しました。それは、「行為のデザイン」という本です。

「誰もが普段の生活の中でスムーズに迷いなく動くことができなければ、それはバグだ」と捉え、どのようにデザイン、UI&UXで解決していくのかに触れられた本です。 普段から、当たり前のように使っている商品、そして、商品の陳列など周りに目を向ければ、多くの「バグ=課題」を見つける事が出来ると思います。

最近、スーパーを中心にセミセルフPOSが導入されています。商品の登録機と精算機が一体化したタイプをセルフPOSと言いますが、レジ通過の時間短縮に有効という事で、登録機を社員が、精算機をお客様ご自身が扱うタイプはセミセルフPOSと呼ばれています。レジ通過の時間短縮に有効という事で、導入が増加しています。

時間短縮のみならず、POSを扱う社員の違算、また地方を中心としたスーパーにおけるチェッカーの採用難の解消に一役買っていると聞きます。ただ、行為をスムーズに誘導するデザインなのかという側面から見ると、良い事ばかりではないようです。

今までのPOSでは、商品の登録後にお客さまが精算をする間、ほんの30秒間にチェッカー担当者は一呼吸入れることができていました。しかし、セミセルフPOSでは、連続して商品登録をし続けることになり、一息つく間もないため、疲労が増すという声がチェッカーのみなさんから上がってきているようです。

お客様を待たせぬようにと登録⇒精算の効率を考えすぎると、スタッフの疲労が重なり、結局はスタッフが辞めてしまうことにもなりかねません。そうなれば本末転倒になってしまいます。

行為のデザインを考えるということは、本当に難しいことですが、我々は課題を見つける目を持ち、解決し、社会に価値を提供し続けられる企業でありたいと思います。

Page top